公的年金3つの特徴-世代間扶養
公的年金3つの特徴-世代間扶養
日本の公的年金制度は「世代間扶養」の考え方に基づいて運営されています。
世代間扶養とは、子が親を扶養する私的扶養を社会全体に押し広げたものであり,、個人の努力では対応しきれない老後などの生活に対して、社会連帯の考え方に基づき、社会全体でリスクをプールすることをいいます。つまり、働けるときに保険料を支払い、年を取り、働けなくなったら給付をもらうようにすることを社会全体で制度化することで、安定を図っているのです。
かつて、現役を退いた人は、現役の時の蓄えと子どもの仕送りで生活資金をまかなっていたものです。しかし、こういった私的な貯蓄は個人差があるほか、将来の物価上昇などの経済変動には対応しきれません。さらに核家族化の進行や同居意識の変化などにより、家族の扶養機能が低下している現在、私的扶養のみに頼ることもできません。
したがって、「世代間扶養」により、私的扶養では対応しきれない経済変動に対して、老後の生活の経済的基盤が確実に支えられていることとなります。さらに、現役世代にとっても、保険料の拠出を通して、自分の親と別居している場合でも親の世代へ安定的に「扶養」を行っていることになるのです。